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不動産査定金額に落とし穴はあるのか?注意点は何か知ろう !不安を減らすためのポイントも紹介

売却

菅原 錬

筆者 菅原 錬

話しやすいとよく言っていただけます。不動産のことでお困りのことも趣味のこともたくさんお話ししましょう!

不動産を売却する際、査定金額が高いと一見安心しがちですが、実はそこに落とし穴が潜んでいることも少なくありません。なぜ査定金額が高いだけで安心できないのか、不動産売却の現場ではどのような注意点があるのか、ご存じでしょうか。

この記事では、査定金額の仕組みや査定額が実際の売却価格と異なる理由、査定金額を鵜呑みにしないための確認ポイントについて、わかりやすく解説します。大切な不動産の売却で後悔しないために、ぜひ最後までご覧ください。

査定金額が高いことが必ずしも安心ではない理由

不動産の査定金額が高く示されると「高く売れそう」と感じるかもしれませんが、それが必ずしも安心できる判断とは限りません。

まず、査定金額というのは、あくまでも「成約する可能性のある価格」の予想にすぎず、実際にその金額で売れるという保証ではありません。例えば、数千万円以上差が出ることもあると専門家は指摘しています。

また、無料査定では媒介契約を締結することが目的となるため、不動産会社側から高めの査定金額が提示されやすい傾向があります。それにより、結果的に売れ残って値下げに追い込まれるリスクもあります。

さらに、査定金額が相場や具体的な根拠に基づいているかどうかも重要なポイントです。根拠が曖昧な高値査定には注意し、査定方法や理由をしっかり確認する姿勢が求められます。

確認すべき点意義具体的内容
査定は予想価格実成約価格と違う数千万円のズレが発生することもあり得ます
高額査定の狙い媒介契約獲得のため高値提示で契約を得て、後から値下げ誘導される可能性があります
査定根拠の明示価格妥当性の判断価格の根拠や手法が説明できるか確認が必要です

上記のような観点を念頭に置き、査定金額が高いことに一喜一憂せず、慎重に判断されることをおすすめいたします。



査定額がずれる具体的なポイント

不動産の査定額と実際の取引額のズレには、いくつかの代表的な理由があります。

ポイント内容詳しく見るべき点
①査定額と成約価格の乖離査定額と実際の成約価格には平均して約±5%前後のズレがあります。成約時に高く売れるケースもあれば、安くなることもある点を認識してください。
②査定手法の違い原価法・取引事例比較法・収益還元法など査定方法によって結果に差が生じます。用いられた査定方法の種類や適用の妥当性を確認することが重要です。
③物件特有の要素の評価修繕履歴、土地の価値、トラブル履歴などの要素が正確に反映されていない場合、実際の取引額とズレが生じやすくなります。査定時にこれらの要素が考慮されているか、根拠を確認してください。

具体的には、マンションや戸建てでは、査定額よりも実際に約5%ほど高く売れるケースが最も多い傾向にあります。例えば、マンションでは査定より「高く売れた」と答えた方が約51.6%、戸建てでは60%に達しています。ただし、「安く売れた」方もそれぞれ約33.7%、32.3%と少なくありません。こうしたズレを理解しておくことが大切です。


査定方法については、たとえば原価法は再調達原価から経年劣化を差し引いて算出される方法です。築浅住宅や特殊構造の建物でよく用いられます。一方、取引事例比較法は近隣の類似物件の成約事例を基に算出し、マンションや都市部の戸建てで適用されることが多いです。収益還元法は家賃収入などから将来の収益を見積もる方法で、投資用不動産に適しています。これらの方法がどれだけ適切に用いられていたかによって、査定額と実際の価格にズレが出ることがあります。

最後に、修繕の有無や土地の評価、過去のトラブルなどが査定時に正しく反映されていないと、査定額と成約額の間にギャップが生じやすくなります。査定時には、こうした物件の個別事情についても確認しておくと安心です。




査定結果を鵜呑みにしないための確認事項

査定結果をただ信じるだけでは、後々「売れずに値下げを繰り返す」「売却に時間がかかる」といった予期せぬリスクを招く可能性があります。不動産査定はあくまで参考価格であり、不動産会社がどのような根拠や方法でその価格を算出しているのか、慎重に確認することが大切です。

確認事項内容理由
査定額の根拠使用した査定手法や参考事例を確認する取引事例比較法など、何を基準にしたかで信頼性が変わるためです。
査定手法の種類取引事例比較法、原価法、収益還元法のどれを用いたか物件の性質によって適切な手法が異なるため、説明が明確かどうかで判断できます。
説明の納得感調整理由や将来の売却戦略を具体的に聞く納得できる説明がある業者は、売却への誠実な姿勢が期待できます。

たとえば、訪問査定では「近隣の取引事例を基にプラスマイナス評価を加えて金額を算出する取引事例比較法」が使われるのが一般的です。そして、どういった事例を根拠にどのような調整をしたのか、その説明の質を確認することで、不動産会社の市場に対する理解度や売却意識を把握することができます。

また査定に関しては、「査定額が高い=良い」という見方は非常に危険です。国土交通省のデータでも、同一物件で査定額に30%以上の差が出るケースがあるとされています。そのため、査定額だけに左右されずに、その根拠や手法について丁寧に確認する姿勢が大切です。


査定額が良いからといって安易に決める前に意識すべき点

不動産の査定額が高く提示されたとしても、安易に判断せず、以下の点をしっかりと意識されることが大切です。

意識すべき点 内容のポイント
買取査定と仲介査定の違い 買取査定は、不動産会社が直接買い取るため迅速に売却できる一方、価格は相場の6~8割程度に下がる傾向があります。一方で仲介査定は、相場に近い価格で売れる可能性がありますが、売却までに時間がかかる点を理解する必要があります。
売却のスケジュールや目的 たとえば転勤や住み替えなどで売却に期限がある場合は、買取のスピーディーな現金化が有利です。急ぎでない場合や少しでも高く売りたい場合は、仲介による売却が適していることがあります。
自分の事情を踏まえた最終判断 査定額だけで決めるのではなく、ご自身の目的や状況(資金計画、買い替え計画、プライバシーなど)を踏まえて判断する姿勢が重要になります。

以上のように、査定額が高く見えても、それが「本当にあなたにとってベストな選択なのか」を冷静に見極める姿勢が必要です。査定の種類や売却目的をしっかり整理したうえで、自分に合った売却方法を選ばれることをおすすめします。


まとめ

不動産の査定金額は高いからといって必ずしも安心できるものではありません。査定額の背景にはさまざまな要素があり、実際の取引価格とは異なる場合も多々あります。査定方法の違いや物件個別の事情をしっかり確認した上で、自分自身の目的や状況に合わせた売却計画が大切です。査定結果に惑わされず、納得のいく取引に繋げるためにも、冷静に判断することが失敗を防ぐポイントです。




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